☆ back ☆
「冠」が王様
|
砂漠の国の王様は 自分の国の街が大好き。 毎日毎日、大勢の近衛兵を連れて街へ出かけます。 「王様〜王様〜」 「我らの王様〜王様〜」 街中の人は 王様が来ると とても嬉しそうに声をあげます。 王様は毎日満足。 『みんなワシを見ればすぐ気づく♪』 ある日、王様は 考えました。 『そうだ!こっそり街に行こう。 そしてみんなを驚かそう!』 冠もマントも脱ぎ捨てて 平服で王様は街へ飛び出しました。 街の真ん中に来た王様… 誰も自分が王様だと気づいてくれません。 王様はとても不思議… ここに王様がいるのに誰も王様に声をかけないことが。 怒った王様は、とうとう叫びました。 『おい!国民よ!ここに王がいるぞ!』 周りの人は大笑い。 「あははは お前には冠がないじゃないか!」 『?!』 王様は、冠をしてはじめて 国民が自分を認識する事に気づきました。 そう…誰も王様自身を見てくれてなかったのです…。 |